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◆高校受験で役立つ中学生の国語力アップに「読書」のススメ |
中学生の読解力の貧弱さは、他の教科に大きく影響を及ぼしています。
記述式の問題では設問の形式通り答えることができません。 数学の文章問題なら、少し長文になると意味がつかめずに式が立てることができないのです。 約80%以上の公立の中学生は、国語力があまりに低いと感じられます。 なぜこんなにも読解力が低いのか?表現力がないのか?文章に書いてあることが分からないのか? この国語力の低下というのは中学生が「授業時間以外」に費やしてる時間が大きな原因だと考えています。 テレビ、漫画、雑誌、ゲーム、携帯電話などの中学生の取り巻く環境の変化に原因が求められます。 また、家庭での親との関わり、友達との関わり合い方の変化にもおおいに関係があるはずです。 雑学としての知識をあまりにもっていない。 毎日、新聞には目を通し、漫画や雑誌からで良いから「文字媒体」のものに触れてほしい。 勉強するにおいて全然知らないではなくて、少し知っているぐらいの事前の知識があったほうが良い。 これは、国語に関わらず、理科や社会にも影響してきます。 文字媒体にもいろいろありますが、やはり断然にオススメなのが「読書」です。 勉強でも読解問題でも知識を問う問題でもよく読書をしている人のほうが有利になってきます。 読書というのはとても楽しいものです。 例えば、1冊の文学書にはその著書の人生経験が濃縮されて詰まっています。 その本を読むことによって、その著書の人生経験が共有できることのメリットはとても大きい。 1冊の本を読むだけで人生観が変わってしまうこともあるぐらい読書というのは大きな力を持っています。 本を読んで得た膨大な知識を元にこれから生きていく人と、本をまったく読まないで生きていく人とでは、 視野の広さが断然変わってくるので、本をよく読んでいる人のほうが豊かな人生をおくりやすくなってきます。 学校の図書館に行って面白そうな本を借りたり、町の本屋で気に入った本を買って読んでみます。 買ったその日に最低50ページは読んでください。そうすると読まず終いになる確率が減ります。 そして、内容が面白くないと感じたら読む必要はありません。あなたが興味のもてる本を探してください。 興味のない本を無理矢理に読んでも読書が嫌いになるのがオチです。 あなたが夢中でむさぼり読めるような本は絶対にあるので見つかるまで探すのです。 学校の国語の教科書で読んできた文章で面白そうだったものの著者を調べて、本を購入するのも良いでしょう。 読んだ本の著者が気に入ったら、その著者の別の本も読んでみます。 シリーズものにハマったら読書の習慣がついたようなものです。1巻にハマれば続きのシリーズも読むようになりますから。 ※ただし、読書はすぐに国語の得点力に結びつくものではない以上、3年の夏休み以降に現代文の対策としてやるものではありません。 |
◆国語辞典を活用する |
英語の勉強と同様に辞書を引くと語学のセンスが育ちます。
分からない言葉は常に辞書を引くことを基本姿勢にしてください。 文章中にわからない言葉があると、まず文章の前後の流れから意味を推測して、こういう意味だろうと自分で見当をつけます。 見たことのあるものは意味を思い出すよう努力してイメージを浮かべて、その後に辞書を引きます。 熟語の場合は、一つ一つの文字の意味から全体の意味を推測してから、辞書を引くようにします。 分からない言葉を見つけてなにも考えずに調べるのは良くありません。 「分からない」→「推測」→「調べる」の順序を大切にしてください。 調べる前に「意味を思い出そうとする」「意味を想像してみる」という「努力」が必要です。 この作業を通じて国語のセンスが身についていきます。 |
◆現代文の勉強法 |
現代文の問題は制限時間を設けて入試本番のような緊張感をもって読んでいきます。
自分で納得のいく解答を作り、採点します。この採点を厳密にやることで国語の得点力が身につきます。 採点をする時にはポイントがあります。 長文で答える問題の模範解答を、自分の解答とあっている、違っているかを単純に判断するだけで終わらせては意味がありません。 自分がその解答にいたるまでの道筋を追って、自分の考え方がどんな間違いをしていたかを確かめる作業を納得できるまでやらないと読解力は身につかないのは当然です。この作業を面倒くさがっていては効果が上がりません。 自分の解答に自信をもっていないと、この作業の時にピンときません。 誰でも考え方にはクセがあります。数学の場合は、計算の過程をを追うことで、他人の目からも、間違いやクセを発見できます。 ところが、国語の場合は、解答に至るまでの考えるプロセスを残せないので、他人は途中のまちがいを発見するのは難しくなります。 つまり、考えの筋道の間違いに気づくことができるのは自分だけ、ということになります。 自分で正しい解答・解説と自分の解答と文章を見比べて、自分がした読解のどこに欠陥があるのかをチェックできるのは自分の力だけです。 この自己点検能力が読解力を上げるカギとなります。 現代文の問題集を解くだけでその後の自己点検がいい加減だといくら問題を解いても読解力は伸びません。 国語の読解問題の設問を正しくつなぎ合わせていくと、出題者の狙った結論がでてきます。 国語は答えがハッキリしないということはありません。 「ここにこういう根拠があるからこういう答えしかありえない」 と読解に自信を持てるようになるまで頑張りましょう。 また、現代文の問題集の文章を読むことで、社会の出来事で問題にされている事柄が把握できます。 新聞やテレビで調べなくても、自分が知らない社会的な知識を身につけていくことができます。 |
◆現代文の問題集のモデルプラン |
・現代文の苦手克服コース
『これ一冊で必ず国語読解力がつく本』→『田村のやさしく語る現代文』 ・公立入試対策最短コース 『合格へのベストアプローチ現代文』→『過去問』 ・公立入試対策通常コース 『田村のやさしく語る現代文』→『高校入試合格BON!国語』→『過去問』 ・公立入試対策万全コース 『田村のやさしく語る現代文』→『高校入試合格とれる!国語―スタンダード版』→『高校受験用正答率50%以下の入試問題国語』 ・中堅私立対策コース 『田村のやさしく語る現代文』→『Z会 国語コース』 ・難関私立対策コース 『田村のやさしく語る現代文』→『入試現代文へのアクセス-五訂版』→『Z会 国語コース』→『難関突破精選問題集国語』 |